電王戦を終えてⅱ

井山裕太六冠

「アルファ碁(今年の3月に初めてトップ棋士と対戦したAI。4-1で勝利)と比べて大きなミスはまだ多いけど

趙先生にこれだけの勝負をしたのだから相当なレベル。趙先生は3局目普段通りの打ち方。

当事者は大変だと思う。勝ったのはさすがです、

 

張栩九段

「いろいろビックリした。感性が素晴らしく、いつの間にかリードを奪っていくようなキレイな打ち方。治勲先生が完敗するかと思ったけど、所々で不可解な手が出た。趙先生の精神力は凄いと思う」

 

小林覚九段

「人間らしい感じがした。ヌルい手が多いのにそんなに形勢は悪くなっていない。

かなりのレベルにある。」

 

DeepZenGoの開発者

「全くの手さぐりで、趙先生名誉名人クラスの打ち手のレベルには達しているだろうとの判断でした。

第一局で敗れた時には『相手を間違えた』と正直思いました。ひょっとしたら3連敗もあるかなと。

第二局は上手く拾わせていただきました。趙先生が「強いところと弱いところが混在している」と仰って

いましたが、弱いところがあると勝てない。ヨセが弱いというのが誤算。課題が見つかったので非常に

得るものが多かった。」

「今後の目標として短期的にはアルファ碁を超える人工知能を(AI)を作ること。

長期的には、今のプログラムには人間の大脳に当たる部分がないので、それを作ること。

形勢の悪い時に勝負手を見つけたり、形勢が良い時には時間をかけず悪い時には慎重に打つなどは、

非常に難しいのです」